リノベーションでよくある失敗と対策方法とは

考えている女性

「中古マンションを購入してリノベーションしたいけど、失敗したらどうしよう」と考えている方も多いのではないでしょうか?
中古マンションを購入するとはいえ、決して安い買い物ではないので、できるだけ失敗したくないですよね。

この記事を読んでいただくことで、リノベーションで起こりうる失敗事例と対策がわかり、工事に失敗する可能性が低くなるため、ぜひご一読ください。

リノベーションで起きた実際の失敗事例

頭を抱えている男性まずは、リノベーションで実際の失敗事例について確認していきましょう。

1. 追加費用が発生して予算計画が狂ってしまった

リノベーションの工事で追加の必要になった場合、予算計画が狂ってしまって希望通りのお部屋が作れない可能性があります。

リノベーションでは、工事の途中で追加の工事が必要であることが分かる場合があり、工事の内容によっては追加予算で発生する場合があるためです。

特に、建物を解体した結果、躯体や配管、床下の劣化が見つかり補修が必要になってしまうと、追加の費用がかかることもあります。

対策としては、予算ギリギリでリノベーションを計画しないこと。
予算ギリギリでリノベーションを計画すると、追加の工事が必要になったときに工事の規模を縮小せざるを得なくなってもおかしくありません。

2. 目的のないままプランニングをしてしまった

目的を決めないままリノベーション工事を進めてしまうと、実際に住んだときに住みにくさを感じてしまうことがあります。

例えば、将来子どもが生まれた時のことを考えずにリノベーションをすると、子共部屋の数が足りない場合や、お部屋の死角に子どもが入り込んでしまう、といった事態が起こりえます。

対策としては、結婚や子育て中、老後まで、自分の将来の生活を想像したうえで、希望に優先順位をつけると後悔しないお部屋作りが可能です。

3. 物件選びに失敗して大幅な改築をする羽目になった

マンションの構造や管理規約などを確認せずに、リノベーションに適さない物件を購入すると、自分が思い描いているお部屋にできない場合があります。

例えば、以下のような例があります。

  • 追い炊きできない
  • 給水管の更新ができない
  • エアコンが希望の場所に設置できない

給水管やガス管を移動できない物件を選んでしまった場合は、キッチンや浴室などの水回りを移動できません。

また築年数の古い物件は、収納や暖房設備などが充実していないばかりか、水回りなどで老朽化が進んで既存のものが利用できない場合もあります。
そうなると、設備の刷新や補修が必要になり費用が膨らむ可能性があります。

そのため中古マンションを購入する場合は、管理規約を確認したり、購入前にリノベーション業者に診断してもらったりすると良いでしょう。

4. 打ち合わせが足りず、リノベーションが思い通りにいかなかった

業者との打ち合わせやコミュニケーションが不十分な場合は、希望通りのお部屋にならない可能性かあるため注意が必要です。

具体的には以下のようなケースが考えられます。

  • 照明と家具がミスマッチ
  • 収納量が足りない
  • お部屋の使い勝手が悪い

特に「コンセントの位置が遠い」のような不便さは、図面や仕様書だけでは分からないことが多いです。
そのため、希望のお部屋を作るためには業者と密にコミュニケーションを取り、細かく打ち合わせすることが大切になります。

主なよくある失敗

泣いている女性次に、リノベーションにおけるよくある失敗について解説していきます。

予算をオーバーしてしまった

リノベーションでは、予算をオーバーすることがよくあります。
追加の工事が必要な場合があるだけでなく、あれもこれもと欲を出すと、費用があっという間に膨れ上がるからです。

リノベーションにおける予算オーバーを防ぐには、定額制のリノベーションがおすすめです。
定額リノベーションの費用は、費用は1㎡につき15万円などお部屋の平米単価によって決まる仕組みになっているからです。

あらかじめパッケージされたプランの中から自分の好きなものを選ぶだけで、手軽におしゃれなお部屋を手に入れることができます。

配管等の設備の補修工事が追加で必要になった

リノベーションの予算が膨れ上がる原因に、給排水管やガス管などの配管の更新や補修が挙げられます。
特にリノベーションでは、築20年以上の物件で行われることが多いた配管の更新や補修は高い確率で必要となります。

そのためリノベーションの予算には、あらかじめ給排水管やガス管は、更新することを前提に更新費用を含んでおくと良いでしょう。

また、マンションの修繕計画を確認して配管改修が行われる時期を確認しておくとベストです。配管の工事は共用部分と同時に行うのが理想です。
共有部分だけ交換すると、配管が老朽化した後に階下に漏水する可能性があります。

使用予定だった建材が使えなかった

マンションの管理規約では床や壁に使える建材が指定されている場合があります。
建材によっては、防音などの基準を満たせなくなる可能性があるからです。

例えば、階下への防音の目的から床の材にフローリングができない場合があります。

リノベーションを行うときは、管理規約を確認して床や壁の建材に指定がないか確認しましょう。

中古マンションを選ぶポイントを知らずに購入した

中古マンションを購入する場合は、リノベーションに適しており耐震性の高い物件を購入するのが望ましいです。

リノベーションをする場合、リフォーム済みのマンションは適しません。
リフォームで行う工事の内容は、壁紙の張り替えなどリノベーションと比較して小規模なもの。リノベーション時にも同様の工事を行うため、リフォーム済みのマンションを選ぶ必要はありません。

加えてリフォーム済み物件の売買価格には、リフォーム代が上乗せされており価格が割高に
なっているのです。
知らずにリフォーム済みのマンションを購入してリノベーションすると、お金を余計に支払ってしまうことになりますね。

また耐震基準は、1981年6月以降に建てられたマンションには新耐震基準が適用され震度7の地震にも耐えられます。

しかし、1981年5月以前に建てられたマンションは、旧耐震基準が適用されるため、震度5までの地震しか耐えられないとされています。

せっかくマンションを購入したのに災害に怯えながら生活することは避けたいですよね
そのため、マンションの耐震基準については、入念に確認しましょう。

工期にズレが発生した

打ち合わせ不足やコミュニケーション不足、担当者の回答遅れなど、さまざまな原因で工期にズレが発生する可能性があります。

商品の欠品や配達遅延も工期に大きな影響を与えます。
特にタイルは、種類によっては製造に3か月ほどの期間が必要なだけでなく、他のマンションで大量に使われたりすると欠品が発生しやすいです。

また、輸入品を利用する場合、船便の遅れや天災による遅れが起きやすいため注意が必要です。

工期が遅れると、楽しみにしていたお部屋に入居するのが遅れるだけでなく、入居するまで家賃と住宅ローンの支払いが2重で発生して家計を大きく圧迫する恐れがあります。

工期のズレを防ぐためには、リノベーション業者と細かくコミュニケーションを取り、なんでも相談できる信頼関係を構築しておくことが重要です。
頻繁に業者とコミュニケーションをとっておくことで、工期のズレる可能性が生じた場合に早く対策でき、遅れを防げる可能性があります。

解体後に予定通りの間取りに出来ないことが分かった

解体後にマンションの構造がRC壁構造であると発覚した場合は、各部屋が耐力壁で仕切られているため間取りの変更が難しくなります。

また、パイプスペースは共用部分で基本的に動かせません。
キッチンや浴室などから排出された水をパイプスペースに流すためには、配管にある程度の勾配が必要になるからです。
そのため、パイプスペースの位置によっては水回り設備を希望の位置に動かせない可能性があります。

給湯システムが、マンションの地下などに巨大な給湯機器を設置するセントラル方式であった場合、追い焚き機能を取り付けられません。

リノベーションの工事を行う前に、お部屋の構造をできる限り調べておくと良いでしょう。

その他

マンションの購入ではローンの返済ばかりに目が行きがちです。
しかし入居後はローンの返済に加えて共益費や修繕積立金の支払いが必要になります。
これらの費用について事前に確認しないことで、毎月の負担が大きくなって生活が苦しくなる恐れがあるのです。

また、エレベーターなどの内装が豪華な場合は、共益費が高い場合があります。

さらにリノベーションが行われるような築20年を超えたマンションは、修繕積立金が高額になっていることがあります。

修繕積立金がきちんと管理されているかどうかは、修繕履歴を確認しましょう。

修繕履歴を確認することで、マンションの修繕が計画通りに行われているのか、修繕積立金はきちんと貯まっており追加徴収の可能性がないかなどを確認できます。

このような大事なことは、物件購入時に基本的に仲介会社が説明してくれます。しかし中にはマイナスのことはあえて説明しない不誠実な仲介会社が存在するのも事実。

自分自身で知る努力や理解する努力が大切です。重要事項説明をきちんと理解したりわからないことは些細なことでも質問したりすると良いでしょう。

まとめ

リノベーション工事にトラブルはつきもの。
一方で起こりうるトラブルはある程度事前に予測ができるため、あらかじめ対策できるため恐れる必要はありません。

どのようなトラブルが起こるのか?有効な対策は何のか?を事前に確認しておくことで、ご希望のお部屋に安心して入居できるでしょう。

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