
今の住まいから心機一転、新しい住まいへと移住したいという場合には、新築もしくは中古のリノベ済みの物件を購入するか、はたまた自分で作る(リノベーションをする)かになります。
近年は、自分で作りたいという方が増えています。
ただ、リノベーションをするとなると、中古マンションの購入はもちろんですが、設計事務所や施工会社、銀行などの各社を自分で探さなければならないなど、色々とやらなければならないことが多いです。
時間に余裕があれば、各会社とのやりとりも問題ないかもしれませんが、忙しいと大変ですし、多くの会社とのやりとりはそれだけリスクを伴います。
そのようなお悩みを解決するサービスが、現在注目を浴びている『ワンストップリノベーション』になります。
あまり聞き慣れないワードかもしれませんが、先程ご紹介した“自分で色々とやらなければならないこと”を、費用を抑えつつ1つの窓口で出来てしまうサービスです。
ここでは、ワンストップリノベーションがどういうサービスなのか、どういうメリットがあるのかをまずは詳しく解説していきます。
そのあとに、業者選びのポイントやワンストップリノベーション会社の比較をしていきますので、ぜひ参考にしてください。
ワンストップリノベーションとは?
中古マンションを現況の状態で購入するだけでしたら、不動産会社や銀行と話し合いを重ねるだけで、ことが進むのがほとんどです。
ただし、中古マンションの購入に加えてリノベーションもするとなると、不動産会社や銀行とだけでなく、設計事務所や施工会社などともそれぞれで話し合いを重ねる必要があります。
そのようなことをしてしまうと、時間や手間、お金などがどうしてもかかってしまうのは目に見えていますよね。
『ワンストップリノベーション』とは、リノベーション会社が銀行や各会社の窓口となることで、中古物件(マンション)の購入から設計、デザインや施工といったリノベーションをやるだけでなく、ローンや資金計画の相談も一貫して(ワンストップで)行うサービスになります。
簡単に説明いたしますと、中古物件探し(購入)とリノベーションを1つの窓口で提供しつつ、費用についての相談もできるサービスです。
このサービスは、それぞれの窓口で話し合いを重ねる必要がなくなるという便利さを持ちつつ、一貫して中古マンションの購入から設計・施工・ローンの相談までを行えるからそのメリットがいくつかあります。
ワンストップリノベーションを利用するメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
費用 |
|
特になし |
設計・デザイン | ライフスタイルに合わせて、自由にデザインや間取り、内装を変更できる | プランナーと協力しつつ、自分自身で間取りやデザインを考え、打ち合わせをしなければならない |
物件 | リノベ費用や作りたい間取りを考慮しながら、自由に探すことができる | 購入からリノベーションまで時間がかかるので、すぐに住めない |
メリット
※1 リノベ済中古マンション購入費用の3%
※2 既存マンションの購入費用の3%
※3 業者取得時経費 = 登録免許税 + 仲介手数料 + 取得税等
ワンストップリノベーションは、窓口1つで中古マンションの購入やリノベーションができることから、それだけでメリットがあります。
そして、上の棒グラフのように、リノベ済みマンションの購入とワンストップリノベの中古マンションでは、費用面で大きな開きがあります。
それだけ、ワンストップリノベーションがお得と言えます。
さらに、自分やご家族のライフスタイルに合わせて間取りや内容を変更できることがリノベーションの強みであり、それを叶えられるような物件を探してくれるのも、ワンストップリノベーションのメリットです。
デメリット
後ほど、『ワンストップリノベーション利用時の注意点』の項目で詳しくご紹介いたしますが、ワンストップリノベーションを行うにあたり、打ち合わせを重ねなければならないため、全てが終わるまでは休日の予定を計画的に空ける必要があります。
また、中古マンションを購入してから施工を行う流れになるので、施工が終わるまではその物件に住むことができないのも、デメリットの1つと言えるでしょう。
ワンストップリノベーションの流れ
ワンストップリノベーションを利用する大まかな流れは、以下のようになります。
- ワンストップリノベーション会社の選定
- ワンストップリノベーション会社にお問い合わせ・来店・相談・申込
- 中古マンション探し・内覧・購入申込・工事予算の打ち合わせ
- 中古マンションの売買契約(ローンの契約など)
- 設計やデザインの打ち合わせ、了承したら工事請負契約を締結
- 中古マンションの引き渡し(大体1ヶ月後)
- リノベーションの工事の開始と終了(大体3ヶ月)、そしてアフターサービス
それぞれの工程について解説していくので、ワンストップリノベーションの利用をご検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.ワンストップリノベーション会社の選定
まずは、ワンストップリノベーション会社を選定することから始まります。
各社で特筆すべき特徴があるので、当サイトを参考にしながら、ぜひ会社を選んでいただきたいです。
2.ワンストップリノベーション会社にお問い合わせ・来店・相談
サービスを利用するには、電話やメールでワンストップリノベーション会社にお問い合わせすることから始まります。
そのあとにワンストップリノベーション会社に来店し、どういう物件・リノベーションを希望しているのか、予算はどれくらいなのかなどを担当者に伝えます。
ワンストップリノベーション会社の担当者は、依頼者の要望に合ったリノベーションプランや資金計画を提示します。
それに納得したら、ワンストップリノベーションの利用申込を正式にすることになります。
3.中古マンション探し・内覧・購入申込・工事予算の打ち合わせ
要望に沿った中古マンションの情報を、ワンストップリノベーション会社から提供してくれます。
その中から良いと思えるような物件があったら、実際に内覧に行き、部屋の状態や雰囲気などを確認します。
購入したいと思えたら、ローンの事前審査や購入申込をします。
ちなみに、購入申込はあくまで購入の意思を示すだけなので、この段階ではまだ物件を購入したことにはなりません。
また、この段階で担当者がリノベーションのための現地調査を行い、工事にかかる予算を計算します。
この段階で希望する間取りやデザイン・内装の打ち合わせも始め、総予算がブレないようにしましょう。
4. 中古マンションの売買契約(ローンの契約など)
ローンの事前審査を経て、リノベーションも含めた全体的な予算に納得したら、不動産売買契約やローンを組むための手続きを行うことになります。
ワンストップリノベーション会社は、このような諸々の手続きをサポートしてくれます。
5.設計やデザインの打ち合わせ、了承したら工事請負契約を締結
マンションの売買契約が完了したら、設計・デザインのための打ち合わせを担当者と重ねていきます。
納得がいったら、工事請負契約を締結します。
6.物件の引き渡し
物件の引き渡しを受けた設計・デザインの通り施工できるか、現地で詳細を打ち合わせしたり、スケジュールを立てていきます。
7.物件の引き渡し
工事申請などの手続きを終えたら、着工開始となります。
工事が完了した際に不具合箇所などを確かめ、特に問題がなかったら、完成物件の引き渡しが行われます。
また、ワンストップリノベーション会社によって期間は異なりますが、工事保証を含めたアフターサービスが基本的に契約内容に含まれているので、安心して住むことができます。
会社選びのポイント
トータル費用が安く済むワンストップリノベーションでも、マンション(不動産)を購入する以上、取引金額は大きいです。
全てが終わったあとに後悔してからでは遅いため、ワンストップリノベーションを依頼する会社は、きちんと選ばなければなりません。
会社選びのポイントを以下にて詳しくご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
各会社のリノベーション事例や商品を比較する
リノベーションされた住まいのイメージを具体的に掴むためには、各会社のリノベーション事例やサービス内容を比較するのが最も効果的です。
特に事例に関しましては、多くの会社がWEBサイトに載せているので、インターネットを利用して見てみましょう。
また、中には、リノベ費用を定額制にしサイト上で予算を見れる会社もありますので参考にしてみましょう。
リノベーション事例や商品を比較しつつ、良いなーと思える会社をあれば、資料請求やお問い合わせをしてみたり、実際に来店して話を聞いてみましょう。
ちなみに、ショールームを開いている会社も多いので、実際に自分の目で見て判断したいという方は、お時間がある時に足を運んでみてはいかがでしょうか。
パーシャルワンストップかオールワンストップか
実は、ワンストップリノベーションには2種類あります。
- パーシャルワンストップ・リノベーション
-
ワンストップリノベーション会社が窓口になるのですが、実際の中古マンション探しや設計、工事は提携している会社が行うという内容になっています。
こういった内容になっているため、ワンストップリノベーション会社は、代理店的な性質を持っていると言っていいでしょう。
ワンストップリノベーションではありますが、結局契約は各社と行う場合があります。ちなみに、ワンストップリノベーションと言うと、このサービス内容で展開している会社の方が多いです。
通常一社で仲介・設計・施工まで行えるところが少ないからです。
- オールワンストップ・リノベーション
-
このサービスは、中古マンション探しや設計、工事を外部に委託せずに、ワンストップリノベーション会社が自ら行うという内容になっています。
自社で行うため、責任が分散されることがなく、完全一社対応で完結できるメリットがあります。ただし、窓口が1つになるため、ワンストップリノベーション会社とのフィーリングが万が一合わない場合は、そのままやりとりをしなければなりません。
オールワンストップ・リノベーションを利用する場合には、フィーリングが合うかどうかが重要と言えるでしょう。それぞれのメリットとデメリットを比較しつつ、会社ごとのワンストップリノベーションの価格やサービス内容も比べた上で、どの会社に依頼するか検討しましょう。
定額制リノベーションかどうか
定額制リノベーションとは、物件の築年数や状態にかかわらず、住まいの専有面積やデザインによって金額が変動するサービス(商品)のことです。
このサービスには、解体や床のフローリング、間取りの刷新や天井・壁の張替え、水回りの設備の取り替えなど、リノベーションに必要な工事の内容が標準としてあらかじめ含まれています。
本来は水回りなど各種自分で予算を組んで抑えなくてはならないのですが、ワンストップリノベーションであれば、総予算が事前に物件を選ぶ時点からブレません。
また、フルオーダーとなると、住まいを自分の希望通りのリノベーションができる反面、費用がどうしても高くなってしまう場合が多いです。
そのため、ローンを含めた資金計画が立てにくいというデメリットがあります。
定額制リノベーションの料金は専有面積ごとに明確になっているので、安心して資金計画が立てやすいというメリットがあります。
定額制リノベーションを希望している場合には、ワンストップリノベーション会社がそのサービスを提供しているのかどうか調べてみましょう。
また、見積もりが早いために物件を逃さないメリットもあるので、費用面を考慮しても、通常のリノベーションと比べてワンストップの方が良いと言えるのではないでしょうか?
WEBサイト内で総予算シミュレーションができる会社があるので、ぜひご自身で試してみましょう
ワンストップリノベーション会社の比較
ReoLabo (リオラボ) |
リノベる。 | Rebita | リノベ不動産 | リノまま | |
---|---|---|---|---|---|
ロゴ | ![]() |
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不動産仲介 | 自社内 | 協力会社 | 自社内 | 自社内 | 自社内 |
設計 | 自社内 | 自社内 | 協力会社 | 自社内 | 自社内 |
施工 | 直接施工 | 協力会社 | 外部発注 | 直接施工 | 協力会社 |
オール or パーシャル |
オール | パーシャル | パーシャル | オール/パーシャル | パーシャル |
定額商品 | あり | なし | なし | あり | あり |
アフター サービス |
最長5年 自社対応 |
不明 (説明会来場が必要) |
協力会社対応 2〜5年 |
永遠 自社対応 |
最長5年間 |
エリア | 東京・神奈川 千葉・埼玉 |
全国 | 東京都(23区 ・多摩・武蔵野) 神奈川県(横浜・川崎) 千葉県・埼玉一部エリア |
全国 | 東京・神奈川・ 千葉・埼玉 (通勤エリア内) |
創業年 | 1979年 | 2010年 | 2005年 | 2013年 | 1946年 |
リノベ 施工実績 |
7,000件以上 | 1,500件以上 | 700件以上 | 毎年100件以上 | 130件ほど |
平均価格帯 (70平米の場合) |
500万~1,000万 | 不明 (説明会来場が必要) |
1,000万〜 (地域・要件による) |
不明 (地域・要件による) |
約1,200〜1,300万円 |
店舗数 | 1 | 21 | 1 | 251 | 1 |
運営会社 | 株式会社住環境ジャパン | リノべる株式会社 | 株式会社リビタ | 株式会社 和久環組 | 東京テアトル株式会社 |
所在地 | 〒158-0097 東京都世田谷区 用賀2-29-24 |
〒150-0002 東京都渋谷区 渋谷3丁目10番13号 TOKYU REIT渋谷Rビル |
〒153-0062 東京都目黒区三田1-12-23 MTビル(受付1F) |
神奈川県横浜市 神奈川区鶴屋町1丁目1-2 INUYAMA BUILD.1F |
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-1-8 御苑テアトルビル |
ショールーム | 上記と同じ | 東京や全国各地に 40箇所 |
期間限定のサロンとして、 リノベーションした物件の 部屋を体験できる(3ヶ所) |
全国各地241カ所 にて開設 |
御苑テアトルビルの2Fや 外苑前にて開設 |
リンク | ReoLaboのHPへ | リノベる。のHPへ | RebitaのHPへ | リノベ不動産のHPへ | リノままのHPへ |
※2019年8月5日時点
ReoLabo
- 所在地
- 〒158-0097
東京都世田谷区用賀2-29-24
- ショールーム
- 上記と同じ
特色
『ReoLabo』は、オールワンストップ・リノベーションを提供しているという特徴があります。
また、定額制リノベーションをブランド(商品)として提供しているのも特徴です。
『Style-J』や『ASSY』、『TOKYO STANDARD』などがあり、それぞれでデザインテイストや価格が違います。
いずれのブランドにしても、購入前に具体的なイメージがしやすいラインナップとなっていて、細部にまでこだわったデザイン性が高く評価されています。
さらに、本来なら物件の購入価格によって料率が変動する仲介手数料も、100万円単位で定額としています。
ReoLaboでリノベーション工事を行うことが条件になりますが、一般的な仲介手数料の金額よりも割安になります。
ReoLaboはリノベーションの施工実績も豊富なので、資金計画をきちんと立てたいという方にオススメです。
リノベる。
- 所在地
- 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷3丁目10番13号 TOKYU REIT渋谷Rビル
- ショールーム
- 東京や全国各地に40ヶ所
特色
『リノベる。』は、パーシャルワンストップ・リノベーションを提供しており、オーダーメイドでのリノベーション実績が1,500件以上という実績を誇っています。
料金を気にせずオーダーメイドでという方は、リノベる。がオススメです。
和モダンやカフェ風、ヴィンテージ・アンティークやホテルライク・ラグジュアリーなど、さまざまなスタイルのリノベーションを行なっているからです。
また、依頼者ごとに専属チームを作っているので、リノベーションだけでなく、物件探しや資金計画の考案などでの手厚いサポートが期待できます。
Rebita
- 所在地
- 〒153-0062
東京都目黒区三田1-12-23 MT2ビル(受付1F)
- ショールーム
- 期間限定のサロンとして、リノベーションした物件の部屋を体験できる3ヶ所
特色
Rebitaは、パーシャルワンストップ・リノベーションを提供しているという特徴があります。
そして、予算やニーズに応じた3つのコースを提供しています。
自由度の高いデザイン・設計ができる『フルリノベーション』。
既存住宅の良さを生かしたデザイン・設計ができる『カスタムリノベーション』。
そして、Rebitaが用意したセレクトシートから住まいの仕様を決める『セレクトリノベーション』。
フルリノベーションで手掛けた物件は、文句の付け所がないくらいに見事なデザイン性を誇っています。
さらに、既存住宅の良さを生かしたカスタムリノベーションは、既存住宅の良さをそのまま生かしているということもあり、フルリノベーションと見間違えてしまうくらいほど、デザイン性が高いです。
リノベ不動産
- 所在地
- 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1丁目1-2
INUYAMA BUILD.1F
- ショールーム
- 全国各地251ヶ所で開設
特色
リノベ不動産は、パーシャルワンストップ・リノベーションを提供しています。
また、リノベ不動産はワンストップリノベーションというサービスを全国に広めるためのネットワークであり、全国各地でVC展開を行なっているようです。
横のつながりが広いため、あらゆる案件の成功事例や施工事例を共有できるという強みを生かし、さまざまなデザインテイストのリノベーションを成功してきたという実績があります。
全国の至るところにリノベ不動産に加盟している不動産会社やリノベーション会社があるため、どのエリアの中古マンションであっても、リノベ不動産のノウハウが詰まったリノベーションを受けられます。
リノまま
- 所在地
- 〒160-0022
東京都新宿区新宿1-1-8 御苑テアトルビル
- ショールーム
- 御苑テアトルビルの2Fや外苑前にて開設
特色
リノままも、パーシャルワンストップ・リノベーションを提供しています。
また、リノままもリノサポと同じように、予算やニーズに応じた3つのプランを提供しています。
自由度の高いリノベーションが行える『ZENBU(全部)』と、予算に応じて一部分だけのリノベーションを行う『ICHIBU(一部)』。
そして、定額制セレクト型リノベーションの『ERABU(選ぶ)』の3つの中からプランを選べます。
ERABUは、「リノベーションをしたいけど時間をあまり費やせない…」という方にオススメなプランです。
価格がわかりやすいうえに打ち合わせの回数が3回で済むため、最低限の時間を確保さえできれば、ことが進むからです。
いずれのプランを選ぶにしても、依頼者のイメージを超えたデザイン性の高さは、評判が高いです。
ワンストップリノベーション利用時の注意点
会社選びに気を付けるだけでなく、ワンストップリノベーションを利用する際の注意点も知ることで、失敗しない確率が高くなります。
以下では注意点を詳しくご紹介いたしますので、失敗しないためにも、ぜひ参考にして欲しいです。
事前にご家族やご夫婦とよく相談する
デザインテイストや間取りなどの“家づくり”について、ワンストップリノベーション会社に依頼する前に、ご家族やご夫婦とよく相談するようにしましょう。
ご家族やご夫婦であってもライフスタイルが異なるため、事前にある程度整理しておかないと、ワンストップリノベーション会社の担当者の話し合いの場で、擦り合わせをしていくことになります。
擦り合わせがうまくいけば、担当者も要望をヒアリングしやすいのですが、うまくいかなかったらヒアリングどころではありません。
ライフスタイルは生きるうえで誰にとっても重要なことなので、最悪の場合は、その場で言い争いになることも少なくないそうです。
そうなってしまっては担当者が困り果ててしまうので、要望にあったプランニングを滞りなくしてもらうためにも、それぞれのライフスタイルに合った“家づくり”について前もって話し合いをし、整理をしたうえでヒアリングをしてもらいましょう。
さまざまな面で予算に気をつける
ワンストップリノベーションには、中古マンションの購入費用だけでなく、設計やデザイン、施工の費用が発生します。
これらの価格が高くならないように気を付けておかないと、総費用が予算内に収まらない可能性があります。
担当者に予算をあらかじめ伝えることで、予算内に収まるプランを提供してもらえますし、大幅にブレが起きることはなかなかありません。
しかしながら、ワンストップだからと言ってデザインテイストや間取りへのこだわりが強すぎてしまうと、予算を越えてしまう可能性があります。
定額制リノベーションを利用するのでしたら、そこまで気を付ける必要はありませんが、そうでない場合は、さまざまな面で予算を越えないように注意しなければならず、どこにお金をかけるかを考えておく必要があります。
スケジューリングに気をつける
ワンストップリノベーションを利用する際には、スケジューリングに気を付けて依頼しましょう。
中古マンションの購入だけでなく、工事もする必要があるため、ワンストップリノベーションには平均6ヶ月ほどの期間が必要となります。
そのため、リノベーションをしたお部屋に住みたい時期から逆算して、会社に依頼するようにしましょう。
また、ワンストップリノベーションを行う過程で、会社の担当者と話し合いを何度も重ねる必要があります。
平日に働いている方は、ほとんどの場合、土日に話し合いをすることになるでしょう。
先ほどもご紹介したように、ワンストップリノベーションには平均6ヶ月の期間が必要になるので、その期間中の休日は事前に計画的に予定を空けるようにしましょう。
スケジューリングに関してご紹介した2点に注意しないと、ワンストップリノベーションに失敗してしまう恐れがあります。
また、現在住んでいる家の退去と、新居への引越しを同じタイミングで行わないと、家賃が多く発生してしまうといった失敗例も良くあります。
そういった意味でのスケジューリングにも、ぜひ気を付けるようにしましょう。
リノベーションに適していない物件(中古マンション)の購入
中古マンションの購入とリノベーションを別々で行う場合、まずは不動産会社に相談してから、購入の手続きを進める場合が多いです。
ここで注意するべき点は、リノベーションに適していない物件を購入してしまうことです。
リノベーションを検討していて、この物件でどうしてもしたいという場合には、購入前にプロに相談し、リノベーションに適しているかどうかを調べてもらいましょう。
購入後にプロに相談し、その物件がリノベーションに適していなかったとしても、よほどの特別な事情がない限りは、購入を取り消すことができないからです。
反対に、購入前にプロに相談することで、リノベーションに適していない物件の購入を防ぐことができます。
ワンストップリノベーションであれば、窓口が1つであり、リノベーションを前提として物件を探してくれるため、適していない物件を購入すること自体を防げるのです。
まとめ
ワンストップリノベーションは、中古マンション探しと購入、そしてリノベーションや資金面での相談を一貫して行ってくれるサービスです。
購入とリノベーションを別々でやるよりも価格を抑えられたり、自分好みの間取りが探しやすいなどのメリットがあります。
このメリットを生かすには、ワンストップリノベーションの会社選びや、ここでご紹介した注意点に気を付けることが重要になります。
一生に一度あるかないかのワンストップリノベーションを成功させるためにも、ぜひこの記事を参考にしていただきたいです。