こっそり教える、工事予算の落とし方と見積もりチェックのポイント

中古マンションを購入しリフォームやリノベーションを行う方は、できるだけ費用を抑えたいという思いが強いのではないでしょうか。しかし、工事に必要な予算を少なくしてしまうと、施工の品質などに問題が出る可能性があるため注意が必要です。

そこで今回は、中古マンションでリフォームやリノベーションの工事を行うときの予算の落とし方だけでなく、見積もりでチェックすべきポイントについても解説します。

工事予算の落とし方

右下がりのグラフと計算器まずは、リフォームやリノベーションの工事予算の落とし方について確認していきましょう。

既製品を利用する

リノベーション時に、造り付けの収納やデスクなどのオーダー品を設置する場合は別途、設計費用と工事費用が必要となります。そのため、市販の本棚やデスクを利用することで工事の予算を落とすことが可能です。

工事種別を減らす

リフォームやリノベーションの工種を減らすことで、予算を落とすことも可能です。
例えば、左官工事や塗装工事などは既製品の商品を利用することでなくすこともできます。
なるべく、工種を減らすことで職人さんの手間を減らして予算を落とすことが可能です。

その他、具体的な例をご紹介しましょう。

クローゼットドアをなくす

クローゼットなどを造作する際にドアや扉をなくすことで、予算を減らせるだけでなく以下のような効果も得られます。

  • 物を取り出しやすくなる
  • 通気性がよくなる

ただし、クローゼットに収納されているものが常に外から見える状態になっているため、日頃から収納や整理に気を配る必要がある点に注意しましょう。

自分でできるものを工事から外す

業者に工事を頼むのではなく、できるところは自分でDIYをすることで工事代金を0にして予算を落とすことができます。

特に壁の塗装は、初心者でも市販の商品を使って簡単にDIYできるためチャレンジしてみるのも良いでしょう。

施工会社の得意メーカーに合わせる

リフォームやリノベーションの施工会社が得意としているメーカーの機材を利用することで、工事予算が下げられる可能性があります。

なぜなら、施工会社が得意なメーカーから機材を仕入れる場合、安く仕入れられることがあるため、顧客への販売価格の割引の幅が大きくなるからです。

また、依頼する施工会社が良く利用するメーカーの機材は、工事を行う職人も使い慣れているため施工の品質に差が出にくいという特徴もあります。

ただし、マニアックな輸入建材を利用して施工してもらう場合は、職人が扱い慣れてない可能性があるため施工の品質に注意が必要です。

中級普及品のグレードにする

リフォームやリノベーションの機材を選ぶときに特にこだわりがなければ、中級もしくは普及品のグレードを選ぶと良いでしょう。このグレードは各メーカーとも最も力を入れて開発しており、数も多く出るのでオススメの商品が多くあります。

特に、キッチンやユニットバスなどの機材は、中級品や普及品のグレードが最もコストパフォーマンスに優れているものも多いためおすすめです。

リフォームの見積もりでチェックすべきポイント

チェックをしている人次に、リフォームの見積もりでチェックすべきポイントを確認していきましょう。

日付

まず、見積書に日付がきちんと記載されているかどうかを確認しましょう。なぜなら、日付が記載されていない見積書は書類として無効となるからです。

見積もりの内容が良かったとしても、日付がないことで内容が無効となってしまい、後になって見積書で提示された金額で工事できなくなるなど、トラブルが発生する可能性もあります。

有効期限

次に確認すべきポイントは、見積書の有効期限。見積書には基本的に有効期限が記載されており、その期間内であれば見積書に記載されている金額で契約できるという決まりです。

そして、有効期限中に契約した場合は見積を発行した人が契約を撤回できないと、法律で定められています。

また、見積書の有効期限が切れてしまった場合は、再度業者に見積もりを作成してもらわなければなりません。

工事の日程

見積書に、工事の着工日や完成日などの日程が記載されているか確認し、スケジュールが適切かどうかや希望通りの日程となっているのかを忘れずにチェックしましょう。

但し、リフォームに必要な日程は工事の規模によって大きく変わります。また、実際の工事日程は様々な要因により、予定から長引く場合がありますので、ゆとりをもって計画するようにしましょう。

施工内容に関する記載

見積書に記載されている施工内容に、施工箇所や面積、数量、仕上げ材、工法なども詳細に記載されているかどうかもチェックの必要です。

そのため見積書に「〇〇工事一式」と記載されているだけの場合は、工事の内容を担当者に確認しましょう。

その際の回答が曖昧な内容であったり、納得できないような内容であったりした場合は、後になってトラブルに発展する可能性があるため、よく確認するようにしましょう。

リフォームにかかる費用

リフォームの見積書に費用について、使用する機材のサイズ・品番・定価などの内訳が詳細に記載されているかどうかも確認しましょう。

そして、他社の見積りと比較し、同じ商品の金額に大きな乖離がある場合や諸経費の割合が大きい場合は、担当者に事情を説明してもらう必要があります。

見積もりを取る際の注意点

ポイントを指摘する人最後に、見積もりを業者に依頼する際に注意すべき点を2つ紹介します。

むやみにリフォームプランを変更しない

見積もりの最中にリフォームプランを変更してしまうと、業者に新しく見積もりを作成してもらわなければならなくなります。

また、複数の業者と見積りを比較している途中でプランを変更した場合、比較が難しくなるだけでなく、再び各業者から見積もりを取得しなければならなくなるため、見積もりの比較に時間がかかってしまうのです。

さらに、工事の契約をしてからプランを変更すると追加の費用が発生することもあります。リフォーム業者との信頼関係の悪化に繋がることもあるため、むやみにリフォームプランは変更しないようにしましょう。

業者とは直接話をする

見積もりを取る際は、メールや電話などでやり取りするのではなく、業者と直接会って話をするようにしましょう。直接会って業者の話を聞くことで、技術力や仕事に対する姿勢、業者の担当者のコミュニケーション能力を見ることができます。
また、可能ならば自宅で打ち合わせるだけでなく、会社に訪問してどのような会社か?確認するとよいでしょう。

リフォームの業者を選定するときは、品質だけでなく担当者との相性も大きなポイント。
工事が着工してからも、担当者とコミュニケーションをとりながら工事を進めていく必要があるため、相性は大切なのです。

まとめ

リフォームやリノベーションに必要な予算は、少しの工夫で大きく下げられる可能性があります。ただし、金額が安ければ良いというわけではないため、無理な値引きは行いわないように注意しましょう。

また、業者が発行した見積もりには確認すべきポイントがいくつかあります。日付や工事の内容、費用などを詳細に記載されているかを入念に確認し、複数の業者の見積もりを比較することで良い業者を選べる可能性が高まります。

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